五頭森林実習場
五頭森林研修センター(五頭山荘)
木のぬくもりが感じられる宿泊施設で、イタリアンレストランも併設されています。実習を行うさいの拠点としての利用と、夜間調査を行うさいの宿泊拠点となります。
施設紹介
●大広間
以前は食堂として利用されていた大広間です。実習では野外に行く前の室内講義や、顕微鏡や図鑑を使っての動植物の分類を行うさいに利用しています。
●イタリアンレストラン
施設に併設されているレストランです。普段は一般のお客様が利用しています。
●客室
2階は客室になっています。和室3部屋、洋室2部屋、畳の大広間があります。
またコテージも2棟あり、同時に30名ほどが宿泊できます。
五頭森林実習場を利用した実習例
●植物観察(動植物生態野外実習)
森林実習場やその周辺に生育している植物を観察します。図鑑の読み方とともに、実物を見ながら花のつくりや葉っぱの形、つき方などを学んでいきます。
季節により観察できる種類、花や果実が変わるため、年間を通してさまざまな山野の植物が観察できます。
●哺乳類調査(動物研究室)
隣接する五頭薬用植物園と連携し、哺乳類の実態調査を行っています。自動撮影装置を設置し、どのような哺乳類がどれくらい生息しているか推測します。
その年の気候や山野の果実の豊作条件によって哺乳類の出現種や数も変化しますので、定期的な調査が必要です。
●昆虫調査‐ライトトラップ(昆虫研究室)
ライトトラップとは、光に集まる習性を利用した昆虫調査のひとつです。昆虫を集める専用のライトと発電機を使用し行います。夜間調査となるため、宿泊を伴う実習です。
●森林整備(林業実習)
弁天橋実習場でチェーンソーや刈払機などの安全衛生教育を受講した学生は、さらに森林で実践的な実習が行えます。
本校が保有する森林のため、実際にチェーンソーを使った樹木の伐倒や、刈払い機を使用した下草刈りの実習が行えます。
●調査のまとめ、発表(鳥獣害対策実習)
森林実習場周辺の農村部では、鳥獣の被害が問題となっています。鳥獣害対策実習では集落内を踏査し、どのような鳥獣被害が発生しているのかの診断(集落診断)を行います。
診断後、山荘の大広間で確認できた被害箇所を地図に記入し、対策を考え、各班ごとの発表会を行います。
観察できる動植物
●両生・爬虫類
※すべて本校の講師・学生が撮影した写真です
トノサマガエル
モリアオガエル
トウホクサンショウウオ
ニホントカゲ
ニホンカナヘビ
●鳥類
オオルリ
キビタキ
アカショウビン
アオバズク
マヒワ
●哺乳類
ムササビ
ニホンカモシカ
ホンドタヌキ
ニホンアナグマ
アカネズミ
●昆虫
ギフチョウ
ミヤマカラスアゲハ
エサキモンキツノカメムシ
エゾゼミ
ミヤマクワガタ