森林・環境公務員サポート
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自然環境保全科、自然環境研究科
自然環境について学びながら公務員対策もできる
公務員になるには、公務員試験に合格する必要があります。 本校の自然環境保全科、自然環境研究科では、主に農林水産省林野庁を目指す公務員サポート制度があります。
※大学卒業の有無ではなく、年齢によって区分が変わります。
公務員サポートの特徴
専門分野を学びながら、自分専用のカリキュラムを組める
自然環境保全科・自然環境研究科のカリキュラムのうち、選択授業の代わりに、公務員対策の時間として専用のカリキュラムを編成することができます。その人の能力に応じた時間数、学習内容を相談して組み立て、無理なく確実な学習をサポートします。林業に関する専門科目は実習をとおして学ぶ
国家一般職林業試験の配点比率のうち、半分以上を占める専門科目の対策は実習や講義をとおして実践的に学ぶことができます。特に森林実習、森林測量実習では過去問に頻出する内容を重点的に実習することにより、より理解度が高まります。
手厚いサポート体制で合格をめざす
公務員サポートコースは基本的には自学自習となりますが、1週間に1 度の面談で学習状況の確認・報告、相談とアドバイスを行っています。そのほかにも、単元ごとの小テストや過去問対策、試験前には面接と小論文の練習も行っています。受験までの流れ
自分だけでは学習がスムーズにできないこともあるため、週に一度面談をしながら、進度を確認します。
それぞれの進度を確認して、目標としている進度に合わせて、学習ペースを指導します。
高卒のレベルとしては、林野庁の森林官を目指し、大卒レベルとして、林野庁の森林官か環境省としての自然保護官を目指します。
国家公務員(高校卒業程度)林野庁
1年生 | 通年 | ・教養科目(一般知能・知識)の対策、小テスト、到達度の確認面談 ・専門科目(林学)の対策、小テスト、到達度の確認面談 |
---|---|---|
4月~ | ・前期授業:林業概論 | |
9月~ | ・後期授業:林業生産論、チェーンソー特別教育、仮払機林業労働安全衛生講習 | |
1月~ | ・教養科目の公開模擬試験 全国の公務員希望者が受ける校外試験です。ライバルとの学力差が分かります。 |
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2年生 | 4月~ | ・前期授業:林業実習 ・教養科目(一般知能・知識)の対策、小テスト、到達度の確認面談 ・専門科目(林学)の対策、小テスト、到達度の確認面談 |
6月~ | ・試験申し込み ・過去問対策 ・面接練習 |
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9月~ | ・後期授業:林業実習 ・一次試験 |
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10月~ | ・二次試験 |
国家公務員(大学卒業程度)林野庁 環境省
1年生 | 通年 | ・教養科目(一般知能・知識)の対策、小テスト、到達度の確認面談 ・専門科目(林学)の対策、小テスト、到達度の確認面談 |
---|---|---|
4月~ | ・前期授業:林業概論 | |
9月~ | ・後期授業:林業生産論、チェーンソー特別教育、仮払機林業労働安全衛生講習 | |
1月~ | ・教養科目の公開模擬試験 全国の公務員希望者が受ける校外試験です。ライバルとの学力差が分かります。 |
|
2月~ | 過去問対策 | |
2年生 | 4月~ | ・前期授業:林業実習 ・過去問対策、面接練習 |
6月~ | ・一次試験:筆記試験 ・面接練習 |
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8月 | ・二次試験 官庁訪問 |
公務員サポートQ&A
- 出題傾向とその対策をどうしているのですか?
- 出題科目が多いのが公務員試験の特徴です。教養科目が、国語、数学、理科、社会、英語の5科目以外にも一般知能という数学的な問題が多く出ます。専門試験では、森林科学、測量などもあります。過去問は人事院に請求すれば、公開されますが、問題と答えだけです。一般の行政職のような参考書、問題集がありません。
当校では対策として、過去問を研究するほか、教養は問題集、動画視聴による補助、講師がポイントを指導します。何より、すべての科目に対応できる学生はほとんどいません。得意、不得意があります。その実態を面談で指導しながら、勉強の重点を決めていきます。 - 専門科目の比重が高いのがよくわかりましたが、すべて自習ですか?
- 当校の強みは、通常授業でも林業概論、林業生産論という講義や、里山保全実習、林業実習などがあり、自習と通常授業の両方から、学べる点です。確かに自習だけ、テキスト、過去問だけでは、身につきにくく、当校に通う意味もありませんよね。
- 環境省のレンジャーとアクティブレンジャーとは対策は違いますか?
- 環境省のレンジャーというものは正式には、自然保護官で、アクティブレンジャーは自然環境保護官補佐です。その違いは、受験においても全く違います。レンジャーは国家公務員の常勤で、通常の公務員試験(教養、専門、面接)ですが、アクティブレンジャーは任期制(最大3年)で、試験内容は、書類審査(履歴書及び小論文)、面接審査です。当校でも、アクティブレンジャーが第一志望の場合は、公務員サポートを受けずに通常の授業選択をお勧めしています。小論文や面接だけであれば、公務員サポートは受けずに、個別に指導しています。
- 高卒ですが、環境省のレンジャーは目指せますか?
- 非常に困難です。環境省では、大卒レベルの国家公務員一般のレンジャーの枠は、非常に少なく、かつ受験者は、ほとんどが大学で林学などの専門的な勉強をしている学生です。倍率は、林野庁は2倍程度ですが、環境省は10倍超です。高校卒業して、当校で2年程度学んで、対応することは至難の業ですので、林野庁の森林官をお勧めします。
- 年齢が今、30歳ですが、大卒レベルの林野庁はめざせますか?
- 受験時の年齢が決め手です。例えば、2020年度の受験では、1990年4月1日以前の誕生日の方は、受験できません。2021年度では、1991年4月1日以前の誕生日の方は受験できません。つまり当校に入学する時点で、満28歳だとギリギリですので、よく確認して選択してください。
参考資料
1.合格率について
国家公務員(高校卒業程度)
「林業」区分の受験者の最終試験合格率(林野庁のみ)- 2023年度 ……58%(受験者132名)
- 2022年度 ……34%(受験者166名)
- 2021年度 ……37%(受験者124名)
国家公務員(大学卒業程度)
「林学」区分の受験者の最終試験合格率(林野庁、環境省)- 2023年度 ……72%(受験者309名)
- 2022年度 ……69%(受験者347名)
- 2021年度 ……64%(受験者341名)
2.試験の時期について 2024年の状況
国家公務員一般職試験
(高校卒業程度)林業
- 試験申し込み……6月14日~6月26日
- 1次試験日……9月1日
- 2次試験日……10月9日~10月18日
国家公務員一般職試験
(大学卒業程度)林学
- 試験申し込み……2月22日~3月25日
- 1次試験日……6月2日
- 2次試験日……7月10日~7月26日
新潟県職員(高校卒業程度)林業
- 試験申し込み……7月1日~8月30日
- 1次試験日……9月29日
- 2次試験日……10月21日~11月8日
新潟県職員(大学卒業程度)林業
- 試験申し込み……5月7日~5月27日
- 1次試験日……6月16日
- 2次試験日……7月5日、7月16日~31日
3.公務員採用試験の内容
公務員になるためにどんな勉強が必要か知りましょう。※年度により試験内容が変わることがあります。詳細は各ホームページをご確認ください。
職 種 | 一次試験 | 二次試験 | 三次試験 (官庁訪問) |
難易度 |
---|---|---|---|---|
国家・森林官(林野庁) 高卒程度 |
①教養試験 ②専門試験「林業」 |
専門試験(林業) | 面接 | ★★ |
国家・森林官(林野庁) 大卒程度 |
①教養試験 ②専門試験「林学」 ③小論文 |
専門試験(林業) | 面接 | ★★ |
地方公務員・林業(県) | ①教養試験 ②専門試験「林学」 ③小論文 |
①専門試験(林業) ②小論文 |
面接 | ★★ |
国家・自然保護官 (環境省) |
①教養試験 ②専門試験「林業」 ③小論文 |
①専門試験(林業) ②小論文 |
面接 | ★★★ |
国家・自然保護官補佐 (環境省) |
小論文 | 面接 | ★ | |
地方公務員 東京都レンジャー |
小論文 | 面接 | ★ |
公務員試験合格者の声
在校生の合格インタビューと、卒業生の仕事のインタビューです。
関東森林管理局福島森林管理署
堀澤 凌甫さん(新潟県小千谷市出身)
森林官を目指したきっかけは?
僕は高知の大学に行っていたのですが、そのときシカの食害問題に興味をもち、卒業研究のテーマとしました。植物の消失、樹皮がはがされるなどで樹木が枯死し、それにともなう土砂流出などを目の当たりにしました。そのときに森林が持つ保水機能や土壌の保全の大切さを知りました。
しかし、当時は環境を調査したり保護するための能力が全く足りていなかったので、「誰かなんとかしてくれないかな」というのが正直な気持ちでした。それがきっかけで自然環境の勉強ができる学校に入りなおし、自然環境を守る仕事に就こうと思いました。
日本の森林についてどう思いますか?
利用可能な木材がたくさんあるのにもかかわらず、放棄される森林が増え、 林業の生産性がよくないと思います。もっと日本の森林を活用して人と森林の調和のとれた社会を目指すべきだと思います。
これから森林官を目指す人へ一言
公務員対策の勉強は慣れないと難しいけれど、慣れると点数が取れる科目が多いです。僕は数学が大の苦手で大学入試で数学がない大学を選んだほどですが、それも勉強するうちに克服できました。 僕はJ-eco に入学した後に公務員試験を受けようと決意したので、それからでも遅くないですよ。
環境省 自然保護官
森田 由女花さん(高知県高知市出身)
この分野をめざしたきっかけは?
私は自然の風景が好きで、昔から自然を守る仕事に就きたいと思っていました。大学時代には都市景観や地域振興について研究していました。大学卒業後は市役所の臨時職員として働き、公共交通の整理を行っていました。その後環境系の公務員を目指すためにJ-ecoに再入学。はじめは高知県の林業職職員を目指していました。
合格したときの気持ちを教えてください
嬉しいというより信じられない!という気持ちが高かったですね。ウソでだまされていると思いました(笑)。内定式の案内が来るまでは実感がなかったですね。
関東森林管理局福島森林管理署
大宮 碩晃さん(岐阜県高山市出身)※在校生時のインタビュー
森林官を目指したきっかけは?
高校の時に課題研究でギフチョウの保全活動を行っていて、ギフチョウがいる森林の植生や樹木の密度、日照、風通しなどの生息環境を調べていました。
このような経験が森林関係の職種に興味を高まらせました。
公務員試験を受けようと思ったのはj-eco に入って、公務員コースがあることを知ったからです。高校の時に林業の勉強をしていたので、他の人よりも下積みがあり、これならいけるかもしれないと思ったからです。
日本の森林についてどう思いますか?
日本の木材を積極的に使おうという動きが高まっているのを感じます。たとえば、東京オリンピックの新国立競技場で、日本の47 都道府県で育ったスギを使う計画があります。こんな風にこれからもどんどん日本の木材を使って、林業が活発になればいいなと思います。
これから森林官を目指す人へ一言
公務員試験を受けると決めたら、覚悟をして勉強しないといけません。そして林業や自然環境を好きな気持ちを持っていると勉強にも取り組みやすくなるし、面接でも自分の意見を答えやすくなります。自分が自然や林業についてどう思っているのかはっきりと意見を持っていることが大事ですね。
国土交通省
馬場口 立樹さん(福島県いわき市出身)※在校生時のインタビュー
海洋系の大学出身!
陸地や森林についても学びたいと本校に再入学しました。2年生では林業研究室に所属し、植物や樹木の識別について、授業以外にも自主的に学びました。森に入った時の見え方が変わったそうです。 1年次から公務員サポートコースを受け林学を学びました。国土交通省では河川やダムの管理、治山などを行い災害を防ぎたいそうです。