オープンキャンパス

公務員試験合格者の声

環境省 自然保護官(レンジャー) 合格

自然環境保全科 2019年度卒業

森田 由女花さん

J-ecoに入学する前は社会人だった森田さん。大学時代~J-eco学生時代をインタビューしました。(※インタビューは2019年時の内容です )


大学時代には何を学んでいたのですか?

私は大学を出てJeco-に入学したのですが、都市景観、地域振興を中心とした地理を学んでいて、高知県が行っている「協働の森」という制度について調べていました。間伐材を県内のオフィスに使ってもらう・県外の人に対して間伐体験やアクティビティを行い、森を利用するなどがありました。


この制度があることで、地域が活性化するだけでなく、手を付けられない森を、お金を出してもらい体験してもらうのでお互いメリットがあることを知りました。


就職活動のとき、自分の進みたい道(自然と関わる調査会社など)を受けようと思いましたが、文系だと受けれるところがなかったんですよね。なので、自然環境のことを勉強し直さなきゃ!と思いました。そのころからレンジャーは憧れの仕事、漠然とした想いがありました。

はじめての新潟はどうでしたか?

ブナの雪上間伐とソリ集材も体験しました

私は高知県出身で、新潟に来たのが初めてでした。まずは越後平野を見てびっくり!田んぼが異常に広い!スーパーに売ってる魚が全然違うのもびっくり。あと日本酒がめちゃくちゃおいしいです。おせんべいの種類も多いですね。

気候は暑くて寒い、常に湿気がある感じです。私が住んでいた年は大雪の年で大変だったけど、雪がちょっと楽しみでした。

J-eco学校時代について

小学校のビオトープ池の管理。特定外来種のウシガエルが見つかりました。

どの授業も「自分の常識」にするのにはためになりましたね。実習が毎回楽しいです。みんなの個性が強くて、ヘビを見るとすぐ捕まえるし(笑)、昆虫を見てもすぐ分かるんですよね。

特に印象に残っている授業は、ビオトープ系の授業です。私が求めていた内容に1番近かったかも。ビオトープ池の管理をしている時に、外来種問題に直面して、法律にのっとり殺処分しなければいけない外来生物もいて、話には聞いていましたが衝撃でした。殺処分するだけでなく、何かに利用できればいいと思います。お金になるようなサイクルを作れればいいのかなと。

林業職から環境省に目標を切り替えたきっかけ

母島で出会ったメグロ。世界中でも小笠原にしかいない貴重な鳥です。

J-ecoの公務員サポートは入学前から知っていて、最初から受けようと思っていました。最初は高知県の林業職職員を目指していて、第2希望が林野庁でした。公務員サポートを受けて、試験対策のための勉強を1年生の時からしていました。

そんな中、1年生の時の研修旅行で小笠原にいったのが目標切り替えのの分かれ目になりました。母島でメグロ、アカガシラカラスバト、オガサワラオオコウモリなど、色んな動物が見れましたのもよかったし、外来種の影響で多くの固有種のカタツムリが絶滅寸前と聞いて衝撃を受けました。

さらにアクティブレンジャーの方やガイドさんのお話、環境省の外来種対策、保全活動を目の当たりにして、やりたいのはやっぱりこっちだな!と実感したんです。研修旅行に行かなかったら環境省を受けようと思わなかったです。

公務員試験の様子を教えてください

直前の勉強が辛かったです・・・。点数が伸びなくてあせりました。一次筆記での筆記試験はあまりよくなくて、自己採点ぎりぎりで、もう落ちたな…と思いました。なんとか筆記に受かり、次は官庁訪問(面接)で、先に環境省で次の日に林野庁を控えていました。当日は2対1で面接で、現役のレンジャーの方が面接してくださいました。

面接では志望動機のほか、全国転勤になるので将来的に不安がないか?専門学校でどんな事を勉強したか?などを聞かれました。なりたい気持ちのほうが強いこと、小笠原で経験したこと、ビオトープの勉強、植物の同定作業をしたことを話しました。正直受からないものだと思ったので、とりあえず会話をしよう、聞かれたことをきちんと答えようという気持ちで答えました。

その日の夜に電話が来て、森田さんを採用したいというお話をいただきました。嬉しいというより信じられないという気持ちが高かったです。ウソ、だまされいると思った(笑)。内定式の案内が来るまでは実感がなかったですね。試験で悩んでいたときに姉に相談していたので、受かったときも姉が一番喜んでくれました!

合格の決め手はなんだと思いますか?

座学だけでなく、外(野外、他県)に出て色んな体験した方がいいですね。いろんな体験をすると、自分で色々話せるようになります。特にレンジャーへの目標のために自分がどのように行動してきたかをきちんと話せるのが重要だと思います。あとは試験の過去問をきちんとやること、ニュースをよく見ておくことです。社会系の問題だと、ニュースをきちんと見ておくと点数がとれます。

他の合格者の方の話を聞くと、海外に行ったり、ボランティアに積極的に参加したりと、色々なことにチャレンジする人が多かった印象です。私の場合は、レンジャーになるという目標をたて、5年かけて目指したことが評価されたのかなと思います。なりたい気持ちが伝わったんだと思います。